
うまく使えば毎月の固定費を安く抑えることが出来る魅力の選択肢となりますが、やはりそこにはデメリットやうまく使えないケースも出てきます。
例えば、格安SIMのデメリットの一つが通話料が高いという部分です。基本的には30秒20円の通話料が掛かります。これだと、1日10分の通話でも1ヶ月12,000円掛かってしまう計算になります。せっかく格安SIMで毎月のコストを抑えたいと思っていたのに、逆に今まで以上に高くなってしまった・・・なんて事がないように、これから紹介する記事に是非目を通して下さい。
そして、安心して頂きたいのですが、格安SIMを上手に利用すれば、必ず毎月の通信費を大きく抑える事が可能になります。
まずは、通話料に関してですが、これは楽天でんわや、U-call等の通話料が半額になるアプリを利用する事で、30秒20円の通話料を半額の30秒10円にする事が可能になります。無料アプリを入れるだけで通話料を半額にする事が出来るので、必ず利用しておきたいですね。
さて、ここで参考までに紹介をしておきたいデータがあります。以下のデータはキャリア番号を使用した場合の1ヶ月の通話時間を調査したものです。
MMD研究所調べ
調査期間:2014年8月19日~8月20日
スマートフォンのデータ通信・通話利用に関する調査より
通話時間(1ヶ月) | 割合(母数1343人) |
---|---|
1分未満 | 14.6% |
1分以上3分未満 | 15.9% |
3分以上5分未満 | 11.6% |
5分以上10分未満 | 14.8% |
10分以上15分未満 | 10.2% |
15分以上30分未満 | 9.6% |
30分以上1時間未満 | 9.4% |
1時間以上2時間未満 | 7.2% |
2時間以上3時間未満 | 2.2% |
3時間以上 | 4.5% |
こちらのデータを見てみると、1ヶ月の(キャリア番号で発信した場合の)通話時間が1分以上3分未満が15.9%で最も多く、86.1%が1ヶ月の通話時間が「1時間未満」であるという事が分かります。
これはやはり通話に関してLINE等のアプリを利用する頻度が増えているからだと考えられます。
今や86.1%の人が1ヶ月の(キャリア番号で発信した場合の)通話時間が1時間未満というデータが出ていますので、格安SIMの通話料が高いと言っても(楽天でんわ等の)アプリの利用で1分20円の通話料にすれば、1ヶ月1時間の通話をしても通話料はたったの1,200円です。
例えば、U-mobileの音声プラスの中で最も高額なLTE使い放題プランでも1ヶ月2,980円です。これに通話料1,200円を足しても1ヶ月4,180円でおさまります。上のデータを基に考えれば、多くの方はキャリアから格安SIMに契約を切り替える事で、1ヶ月の通信費を4,180円以下にする事が出来るという事になりますね。もちろん、容量制限のあるプランで構わないといった場合は、更に安くする事が出来ます。
格安SIMで使用するスマホはiPhoneという方は非常に多いと思いますが、格安SIM+SIMフリーiPhoneを使用するのであれば、機種変更等の際に、SIMロックの掛かったキャリア版iPhoneよりも断然高額で売却する事が出来ます。そのようなメリットもある格安SIMとiPhoneの利用については「SIMフリーiPhone+MVNOが断然お得な4つの理由」で詳しく紹介していますので、見てみて下さい。
ですが、キャリア番号発信で毎月長時間通話をするという方の場合は、格安SIMだけではどうしても通話料が高くなってしまいます。そんな時お勧めしたいのがガラケーと格安SIM(スマホ)の2台持ちです。
通話専用にガラケーを使用し、データ通信は格安SIM+スマホの利用でトータルコストを安く出来るというのが2台持ち最大のメリットです。
ここからは、ガラケー+格安SIM(スマホ)の利用でどんないいことがあるのか、紹介したいと思います。
目次
まずは格安SIMに「ないこと」の確認
通話定額プラン
基本的にはこの9月26日時点で通話定額を実施している格安SIMのサービスはありません。最近エックスモバイルが通話定額プランを始めましたが、それは1回の通話が3分以内かつ月間30回までの制限付き通話定額プランでした。
これを皮切りに格安SIM業界でも通話定額の開始が予測されますが、この流れをみると各社、回数や1回の通話時間に限りがある、いわゆる昔の無料通話付きプラン、が開始されることかと思います。
日々の通話時間が多い方はこれによりせっかく安くなるはずの格安SIMでこれまでより料金があがってしまう可能性もあります。
これを皮切りに格安SIM業界でも通話定額の開始が予測されますが、この流れをみると各社、回数や1回の通話時間に限りがある、いわゆる昔の無料通話付きプラン、が開始されることかと思います。
日々の通話時間が多い方はこれによりせっかく安くなるはずの格安SIMでこれまでより料金があがってしまう可能性もあります。
LINEでのID検索
LINEでID検索を利用するには大手通信キャリアの年齢認証の仕組みで18歳 以上である旨の証明が必要となります。
しかしながら格安SIMの仕組みではこの年齢認証を行うことが出来ない為、ID検索機能が使えなくなります。
友達にIDはこれだからー、なんて言われた際には困ることになります(代わりにこちらから自信のURLを伝える、など代替の方法はありますが)。
生活の中で友達とのID交換は絶対に必要!という方は見落としてはいけないポイントになります。
しかしながら格安SIMの仕組みではこの年齢認証を行うことが出来ない為、ID検索機能が使えなくなります。
友達にIDはこれだからー、なんて言われた際には困ることになります(代わりにこちらから自信のURLを伝える、など代替の方法はありますが)。
生活の中で友達とのID交換は絶対に必要!という方は見落としてはいけないポイントになります。
昔から使っているキャリアメールの引き継ぎ
@ezwebや@docomo、@softbankなどのアドレスは昔から利用しており、愛着を持っている方も多いですね。しかしながら格安SIMでは、もちろんではありますがこのアドレスは手放す必要があります。
昔からの友達から連絡が来るかもしれない、と不安があるケースや、取引際にもうアドレスを教えていて訂正が出来ない場合など、これが理由に格安SIMを使えないケースもあるようです。
これらの格安SIMでは出来ないこと、はすべてガラケーとの2台持ちで解決します。
昔からの友達から連絡が来るかもしれない、と不安があるケースや、取引際にもうアドレスを教えていて訂正が出来ない場合など、これが理由に格安SIMを使えないケースもあるようです。
これらの格安SIMでは出来ないこと、はすべてガラケーとの2台持ちで解決します。
2台目ガラケーの持ち方
プラン
基本的なおすすめは「通話のみプラン」です。
インターネットやメールなどの通信はもう一台のスマホ側で行った方が快適な為、基本的にガラケーは「音声専用」といった使い方になってきます。
その中で通話が多い方はキャリアの通話定額プランを選択、キャリアメールを引き継ぎたい場合は通信基本料のオプションを残す、といった形で用途によってプランを選んでいくことになります。
LINEの年齢認証に関してはプランに関係なく利用することが出来ます。その場合、LINEに登録するSMS番号はガラケーの番号、実際にLINEを利用するのはスマホ、という設定にすることを間違えないよう注意下さい。
プラン詳細(9/26時点)
具体的なプランと料金も見ていきましょう。
すべて一定の定期契約(2年の継続利用など)がある前提で料金は記載します。
docomo
時間や回数制限のないカケホーダイプランが月2,200円、回数の制限はないものの、1回の通話時間に5分の制限があるカケホーダイプランライトが1,700円です。カケホーダイプランライトの場合5分を超えると30秒ごとに20円の通話料金が追加で発生するようです。しかし家族間のみ、ファミリー割引に加入することで5分を超えても0円になるとのこと。
そして通話自体はほとんどない場合、従来型プランのタイプSSバリューであれば934円で利用出来ます。しかしながらこのバリューがつくプランは購入した端末によって選択の可否があるようですので、契約の際には事前にショップ等で確認した方が良さそうです。特に中古で端末を購入される際は利用出来ない可能性が高いのでご注意下さい。
また@docomoのメールアドレスを保有するために必要な通信の基本オプションは300円です。
au
時間や回数制限のないカケホが月2,200円、回数の制限はないものの、1回の通話時間に5分の制限があるスーパーカケホが1,700円です。このスーパーカケホの場合も、5分を超えると30秒ごとに20円の通話料金が追加で発生。これもまた家族間は家族割への加入で5分を超えても通話無料になるようです。
通話定額まで必要ない場合は、従来型の料金プランであるプランZシンプルを選べば934円で保有が可能です。このプランではau同士の1時から21時までの通話は無料になるとのこと。
また、@ezwebのメールアドレスを保つために必要な通信基本料はこちらも300円です。
softbank
時間や回数制限のないスマ放題が月2,200円。ここまでは同じなのですが、docomo、au同様の1,700円、時間制限ありのプランに関しては、存在はしているのですが、今の所4Gスマホ専用のプランになっており、ガラケーでは選択不可。その代わりにMNP限定で時間、回数制限のないスマ放題を3年間1,480円で契約出来るキャンペーンを実施しています。
従来型のホワイトプランを利用する場合は934円で保有が可能で、softbank同士の1時から21時までの通話は無料になります。
@softbankのメールアドレス保有に関わるコストは300円とこれは他の2社と一緒です。
詳細を見て見ると、殆ど3キャリア同じと言ってもいいかと思います。
いま自分が使っているキャリアを生かして、プラン変更を行う方法も、他社にMNPすることで機種代金などのキャンペーン(どこのキャリアもMNPであれば端末代を優遇するキャンペーンは年中行っています)を受ける方法もありだと思います。
しかも上記の基本的な料金以外にも様々な期間キャンペーンを行っているケースが多いため、ご検討の際は各キャリアの情報が揃っている家電量販店などに一度行ってみることをお勧めします。
これを言ってしまうと元も子もないですが、使い方と契約時期によって最適なチョイスが変わる、と認識しておいた方が良いかと思います。
格安SIM+スマホとガラケー2台持ちのいいところ
まずは、ガラケーはスマホより電池持ちが良いことに加え、通話専用にすることで、ブラウジングやメールなどで電池の消費もしない為、スマホの使いすぎで電池を使いすぎて通話が出来ない、といった自体を避けることが出来ます。
次にやはり料金です。例えばdocomoのカケホーダイプランにデータ定額を組み合わせる場合、データ定額は一番小さいプランでも2G 3,500円 + 通信基本料300円の3,800円です。2Gの利用であれば多くの格安SIMが1,000円以下で運用出来ます。これだけで月間2,500円/年間30,000円の削減になりますね。
通話はガラケー、データはスマホ+格安SIMを選択する真髄は通話と通信を分けて考え、それぞれ一番安いものを使う、といった点にあります。
最後に
いかがでしょうか。
ガラケーと格安SIM(スマホ)2台持ちを検討すると今まで格安SIMに抵抗があった方も入りやすいのではないでしょうか。ただ、2台持ち歩くのが面倒であったり、デメリットがある事も事実です。
ですから、しばらくは2台持ちで、問題ないと判断したら格安SIMのみの運用に移行する、といった考え方もいいかもしれませんね。
キャリア契約で無駄に必要以上のコストを掛けるのではなく、是非ご自身に合った最適な通信プランを見つけて頂き、毎月の通信コストを抑えていきましょう。
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